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狙われ続けるインターネットバンキング

もうすぐ年度替わりだが、この時期になるとちょっと「物入り」になる。それは自動車保険などの契約更新がいくつか続くからだ。もちろん割安になるインターネット割引を利用してクレジット決済だが、このところいろいろな企業のウェブサイト改ざんなどの悪質な犯罪が多発しているので、正規のウェブサイトかどうかはしっかり確認する。その他の振込はほとんどインターネットバンキングだが、メインバンクからの注意喚起メールは2014年に入っても続いている。

それもそのはず、警視庁が2013年のインターネットバンキングでの不正送金被害を発表したが、なんと被害総額約14億600万円!2012年の約4,800万円から約30倍という急増ぶりだ。被害件数も同様で、64件から1,315件と約20倍。96%が個人口座だという。計算してみると、平均被害額も約75万円から約107万円へと増えているから大事だ。

メインバンクからの注意喚起メールには「当行を装いパスワードなどを詐取するEメールにご注意ください!」とあり、「本人認証サービス」「ご本人確認」「メールアドレスの確認」「安全確認」などの件名のメールに貼られたリンク先URLをクリックしてしまうと、不正ウェブサイトに誘導されるとあった。それは「非常に似ており、容易には見分けることが困難」なほど正規ウェブサイトそっくりに作り込まれているようだ。サイバー犯罪者は、この不正な「なりすましウェブサイト」で待ち構えて、IDやログインパスワード、乱数表の数字を入力させて盗み取るのだ。これらが知られてしまったら、もうネットバンキングの口座内容は丸見え。残高から入出金の履歴までやすやすと見ることができるから、好きなだけ不正送金できる。ある日突然100万円という大金が口座から消えていたら・・・、大ショックだ。

しかしこの「なりすましウェブサイト」、PCがウイルス感染していると表示されるというからセキュリティ対策が重要になる。IPA(情報処理推進機構)によると、2013年に最も検出件数の多かった不正プログラムはインターネットバンキングの情報を盗む「Bancos」で30,867個。ほとんどがメールに添付されてくるというが、既知の不正プログラムはきちんとしたセキュリティソフトを入れていれば警告してくれる。働いて稼いだ大切なお金、サイバー犯罪者に盗み取られないようにしっかりとガードしよう。

【出典】
警視庁「2013年インターネットバンキングに関わる不正送金事犯の発生状況」
各社ニュースサイト
IPA「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況(2013年年間)」
https://www.ipa.go.jp/security/txt/2014/2013outline.html