仕事用スマホの支給企業が増加中

まわりには、何故だかケータイとスマホの2台持ちをしている人が結構いる。どちらかが会社の支給品なのか?企業向けの支給スマホとしては、「BlackBerry」が知られているが、街中や電車内でキーボードが付いたあの独特のカタチは時々しか見かけない。そういえば、企業が社員に携帯電話やPHSを支給し始めた頃、オフィスの様子がガラッと変わったことがあった。それは、それまで1人か2人に一台設置されていた固定電話のほとんどが撤去されたこと。各人のデスクには支給携帯と充電器、固定電話はグループに1台程度に減らされた。お客様だって、会社の代表番号などにかけて、「少々お待ちください」と電話をまわされるより、担当者本人が出る携帯電話やPHSにかけた方がてっとりばやいから、ここでビジネスがスピードアップしたのかも。

では実際にどのくらい企業のスマホ支給は進んでいるのだろうか。調べたら2つの調査があった。1つはMMD研究所で2012年10月時点で携帯電話が16.9%、スマホは6.8%だが、この1年で支給されたものがかなり多いという。もう一つのIDCの調査では、2012年10月時点で18%で、昨年より3.4ポイントUP。同じ時期でも調査結果にかなり開きがあるが、企業でのスマホの支給は急増してきているということだ。

MMD研究所では個人持ちスマホと仕事利用についても調査しているが、「会社公認で利用」35.4%、「会社非公認で利用」 13.8%、「会社から利用を禁止されている」4.2%、「禁止まではいかないが利用していない」46.6%という結果。会社公認ということは、各社員の私物スマホのセキュリティ状況や不正アプリの有無、変なところにアクセスせずにセキュアな使いかたをしているかなどを把握しているということだろうか?だってスマホはいろいろなデータや自分のものだけではない個人情報などがぎっしり詰まった小さなパソコンですよ。そしてその詰め込まれた情報を盗み出そうとする悪意も増え続けている。禁止している企業は情報流出やウイルス感染に敏感なのかもしれない。しかし「スマホの支給がないので、お電話やメールは会社にお願いします。会社に戻ったら折り返しご連絡します。」では、仕事が進まないかもしれないこの時代。スマホを狙う悪意をしっかり認識して仕事に利用しないと、自分だけではなく会社に被害を及ぼすことになりかねないことは、肝に銘じておくべきだろう。

【出典】
MMD研究所
2012.11.,7 ビジネスパーソンにおけるモバイルの業務利用動向調査
http://mmd.up-date.ne.jp/news/detail.php?news_id=1142
IDC Japan
2012.9.26 企業のスマートフォン導入の阻害要因と促進要因
http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20120926Apr.html