歩きスマホで交差点は渡り切れない!

駅の改札でも「やめましょう、歩きスマホ。」という啓発ステッカーを見かけた。確かにホームで電車を待つ人がスマホをのぞき込んでいるのは、もう普通の風景。だが到着した電車にスマホから目を離さずに乗り込もうとする、よくない行動も見かけるのが現実だ。国土交通省や電気通信事業者協会、そしてモバイル通信各社も乗客の安全と事故のない運行を守るためにいろいろな活動をしているが、最近評判なのがNTTドコモの啓発動画だ。

「検証 全員歩きスマホin渋谷スクランブル交差点」と題されたシミュレーション動画は、1,500人のスティックマンが愛知工科大学情報メディア学科の小塚一宏教授の研究に基づいた設定で、一斉に渋谷スクランブル交差点を渡り始める。スティックマンは日本人の成人男女の平均の間という160.3cm、58.8kg。結構がっちりした体格だ。それらが「急ぎ(6km/h)」「普通(4km/h)」「ゆっくり(3km/h)」というバラバラな速度で「ハチ公前」「井の頭線」「道玄坂」「センター街」「原宿」という目的の方向に向かって各々の最短距離で交差点を渡るのだ。通常に比べて約1/20の視界しかない1,500人の集団は、一体どうなる!?1.5mの近距離になってやっと他の人に気づき、左右によけたり、立ち止まったり、そのまま進んだりした結果、青信号の46秒間に渡り終えたのはたった36%だけ。さらに交差点内では「ぶつかって謝った 446件」「転んだ 103件」「スマホを落とした 21件」という事故が発生してしまった。渡りきれなかった953人はまだ悠々と交差点内を進んでいるというところで終了。現実だったら、四方八方からクラクションを鳴らされまくりだろうという、とんでもない状況だ。交差点でなくても、歩いている時のスマホは止めよう!

いろいろな人が夢中になって利用しているスマホだが、IPA(情報処理推進機構)から「2014年版情報セキュリティ 10大脅威」が公開されたので、スマホについての情報を紹介する。まず「悪意ある不正アプリ」によって情報が盗まれる被害が拡大していることだ。不正アプリに感染したスマホユーザーは一次被害者だが、電話帳の登録者へのスパム送信や不正請求詐欺などの二次被害も確認されているという。特にJuniper Networks調査の引用では、2013年3月までの1年間でスマホを狙うマルウェアが614%増加したという。つまり27万6,529件の悪意ある不正アプリが出回っていて、その92%がAndroid狙いなのだ。スマホに夢中になる前に、きちんとスマホのセキュリティ対策をしないと、いつマルウェアに忍び込まれても不思議はない。