高校生の約半数が個人情報を書き込み!
危険を認識しながらも…
ブログやTwitter、mixiなどを利用する高校生のうち、約半数が自分や他人に関する個人情報を書き込んでいたことが今回の調査で明らかになりました。※
彼らの多くは、ウイルス感染やフィッシング詐欺などの危険性について認識していますが、意識と実際の行動がかけ離れており、セキュリティ対策が不十分であることが浮き彫りになっています。
※2010年 マカフィー「高校生のCGM(消費者生成メディア)利用実態」調査
書き込みの1位はブログ。自分の名前や写真の公開も!
調査の結果、閲覧のみを含めて最も利用されているCGM(Consumer Generated Media:消費者生成メディア)はWikipedia(83.4%)で、以下、ブログ、掲示板となっています。
よく発言や書き込みをしているCGMでは、1位がブログ(47.5%)で、Twitter、チャット、mixi、プロフと続き、書き込む内容は趣味のこと(82.5%)が最も多く、以下身の回りの出来事や学校のことでした。このうち、約半数(47.3%)は自分や他人に関する個人情報を書き込んだことがあり、男子(34.9%)よりも女子(57.4%)が多くなっています。
書き込んだ個人情報としては、自分や他人の状況(31.1%)のほか、自分や他人の写真(21.6%)、氏名(19.6%)となっており、女子高校生に限れば約3人に1人が自分の写真を、また約4人に1人が自分の氏名を書き込んでいることが明らかになりました。
このような状況を背景に、個人情報を悪用した犯罪も報告されています。オンライン上の脅威をまずしっかりと認識し、個人情報の取り扱いについて家族で話し合ったり、セキュリティ製品を活用した対策を取りましょう。
3割がウイルス被害に遭遇! 一方で不十分なセキュリティ対策
高校生の8割以上(83.7%)はパソコンでCGMなどのウェブサイトを利用しています。このうち半数以上は誹謗中傷・デマ(53.7%)やわいせつな内容(50.7%)などの有害情報に接し、犯罪行為の呼びかけ(13.6%)や薬物・危険物の販売(5.9%)などの危険な情報にも遭遇しています。
実際の被害としては、迷惑メール(61.2%)のほか、約3割(29.6%)がウイルスの被害にあっており、ワンクリック詐欺(14.9%)やなりすまし(11.4%)の被害もあり、多くの高校生がオンライン上の脅威にさらされています。
しかし、多くの高校生がこうした危険性について認識(97.4%)しながらも、個人情報を安易に書き込んだり、知らない相手からのメールを開いたりと、意識と行動に大きなギャップがあるようです。さらに、78.8%がウイルス対策ソフトを利用しながら、不適切なサイトへのアクセスを防止するフィルタリングソフトの利用はわずか18.9%となっており、しっかりとしたセキュリティ対策への意識を行動へ結びつけることが必要です。
セキュリティアドバイス
適切な教育とともに保護者の管理も重要
高校生の多くはインターネット上の危険について漠然とした認識はあるものの、セキュリティへの具体的な対応能力は高くありません。まずは、そうした脅威への意識付けを行うとともに、保護者が子供のオンライン活動を管理し、脅威から守っていくことが重要です。