重要になりつつあるモバイルのセキュリティ
~国内初!Android向けセキュリティソフト登場~
モバイルもマルウェアの脅威にさらされています
今、世界中でスマートフォンと呼ばれるモバイルデバイスが続々と登場しています。この大きな流れは、AppleのiPhoneが火を点け、Google開発のAndroid OSを搭載した端末が増加したといえるでしょう。これらのモバイルデバイスは、パソコンと同様に、インターネットにアクセスするネットワーク端末として急速にセキュリティの危険性が高まっています。こうした中、Android OS搭載スマートフォン向けのセキュリティソフトが、日本で初めて登場しました。
サイバー犯罪者が狙い始めた携帯電話
携帯電話をターゲットにしたマルウェアが初めて確認されたのは2004年。Series60搭載の携帯電話に感染するCabirというワームでした。このワームは感染した端末でたえず自分自身を送信しようとしてバッテリーを消耗させるものでした。 初期の頃は、このCabirや、端末機能を破壊して待受画面のアイコンを変えてしまうSkullsのような、端末に害を与えるマルウェアが中心でした。それがPCの場合と同じように、目的が金銭や情報の搾取などに変わりつつあります。
最近では、プレミアムSMSという欧州でよく使われている有料サービスに勝手にメッセージを送信したり、ダイヤルQ2のような有料情報サービスに自動的に電話をかけたりする被害が出ています。また、手口が携帯メールを使ったフィッシング詐欺や偽装アプリケーションなどに巧妙化しています。ターゲットも、Windows MobileやJ2MEなどオープンなプラットフォームを採用した端末に拡がってきています。
そして、海外が中心であったこうしたマルウェアの被害は、携帯端末仕様のオープン化、標準化により、もはや対岸の火事ではなくなってきました。
スマートフォンに対する脅威
このような背景の中、いま次々と登場し人気を呼んでいるのがスマートフォンです。
市場的にも、従来のビジネスマンの2台目という位置づけから変化し、若い人にとっては「カッコいい」「これだけあればいい」端末になってきています。また、開発者にとってはアプリケーションが作りやすく、メーカーは標準プラットフォームでコストが削減でき、さらに不特定多数のアプリケーション開発者やコンテンツプロバイダーなどが大勢参加しています。
そうした中でAndroid OSを搭載した端末が急速に増えています。
AndroidはOSのベースとしてLinux OSを利用しており、セキュリティにおいてもある程度のレベルを保っています。しかし、マルウェアの脅威や悪意のあるサイトへのアクセス、端末の紛失によるデータの漏えいを防ぐには安全な状態とはいえません。
Android OS搭載端末向けセキュリティソフトが登場
今回、日本で初めて提供が開始されたAndroid OS向けセキュリティソリューションが、「McAfee VirusScan® Mobile for Android(マカフィー ウイルススキャン モバイル フォー アンドロイド)」。
「VirusScan Mobile」は、モバイルデバイスをマルウェアから防護するセキュリティソフトです。自動アップデート機能を搭載しており、新たな脅威が見つかると即時にデバイスを防御するほか、リアルタイムスキャンにより、既知のマルウェアと疑わしいマルウェアの両方を防ぐことができます。
このVirusScan R Mobile for Androidは、ソフトバンクのAndroid搭載端末向けに、セキュリティサービス「スマートセキュリティ powered by McAfee®」として提供が開始されました。ソフトバンクのAndroidユーザーは、Googleが提供する「アンドロイドマーケット(Android Market)」から「スマートセキュリティ powered by McAfee®」をダウンロードすることができます。
安心してモバイル生活を楽しむためには、セキュリティ対策にも注意を払うことがますます必要になってくるでしょう。
メイン画面
スキャン画面
検出画面
セキュリティアドバイス
モバイルも利用場面に応じたセキュリティ対策が重要!
マカフィー株式会社 モバイルエンジニアリング プログラムマネージャー 石川 克也
セキュリティの観点で見たスマートフォンは、もはやパソコンと同様にインターネットアクセスの主要なエンドポイントの1つです。サイバー脅威は常に進化しており、新種のマルウェアはいつ発生するかわかりません。モバイルデバイスにおいても、セキュリティソフトを使用するなど、利用場面に応じた対策が必要です。