捨てたパソコンやデバイスから個人情報が流出!?
実は大変な「データを完全に消すこと」
本格的な夏を前に、新生活にも慣れてくる頃になりました。今年の春は新年度のスタートや、Windows XPのサポート終了などの理由で、新しいパソコンやスマートフォン、タブレットに買い換えた方も多いのではないでしょうか。一方で、しばしばトラブルのもとになるのが、古い端末に残ったデータの処分方法です。個人情報などのデータを消したつもりでも、実は復元されてしまうことがあるのです。捨てたり人に譲る前に、大事なデータを完全に削除する方法をご紹介します。
消したつもりが、実はデータは残っている
プライベートな写真や動画、メールなど、パソコンの中には多くの個人情報が記録されています。仕事で使用したことがあるなら、ビジネス上の大切なファイルが保管してあるかもしれません。
そんなデータを処分するとき、「ごみ箱」に捨てたり、そのあとごみ箱を空にする操作を行って、安心している方が多いのではないでしょうか。しかし、これらの操作では、表面上見えなくなっただけで、実はハードディスクの中の記録は消えていないのです。コンピュータに詳しい人であれば、ハードディスクに残されたデータをほぼ確実に復元できるでしょう。
もしも悪意を持った第三者に、個人情報や機密資料を読み取られてしまった場合、重大なトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。廃棄するのであれ、誰かに譲渡するのであれ、大切な情報にアクセスさせないための対策が必要です。主な方法には次のようなものがあります。
パソコンのデータを完全に消去する主な方法
「データ削除ユーティリティ」を利用する
市販されているデータ削除ユーティリティのソフトウェアを使用することも一案。ハードディスクやメディアのファイルを復元できないように完全に消去することができます。
またマカフィーならシュレッダー機能を使って、大事な情報を完全に消去し、プライバシーを保護することができます。
専門業者のデータ消去サービスを利用する
データを完全に消去してくれる専門業者もあります。信頼できる業者を選んで、賢く利用してください。
パソコンのハードディスクを取り出して、物理的に破壊する。
少々乱暴ではありますが、データを取りだすことは不可能になります。その後、回収業者などに廃棄を依頼してください。
スマホやタブレットにも大事なデータが
注意すべきなのはパソコンだけではありません。毎日使っているスマートフォンやタブレットには、メールや写真、動画など、よりプライベートな情報が満載です。もちろん、ビジネス上の機密情報を保存している人もいるでしょう。 やはりスマートフォンやタブレットもパソコン同様に、手放す際にはデータを厳密に処理することが必要なのです。
モバイル端末のデータを完全に消去する主な方法
端末を初期化する
端末設定から、「電話をリセット/工場出荷時の設定に初期化」を実行。
アンドロイド端末の場合:
メニュー>設定>プライバシー>工場出荷時の設定にリセットする
iPhoneの場合:
設定>一般>リセット>すべてのコンテンツと設定を消去
※その他のモバイル端末の場合は、インターネットで端末の型番を検索し初期化してください。
外部メモリーを破棄する
SDカードやSIMカードなどの外部メモリーを破棄します。はさみで切断するなど、物理的に読み取り不可能な状態にすることが最善の方法です。端末自体を物理的に破壊する
パソコン同様、物理的にモバイル端末を粉砕しましょう。個人データを第三者に不正利用された場合の損失は、端末売却価格の何十倍にも値します。