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最近立て続けに「重要なお知らせメール」が届いた。インターネットのプロバイダ関連の会員サイトや金融機関、エンターテイメント関連の会員サイトなどからだ。その一つは「不正アクセスを検知したのでログインを制限している」「機能を一部停止している」という内容だ。停止された機能は会員情報の閲覧・変更、利用情報の閲覧、料金情報へのシングルサインオンを始めとして、ポイント履歴の閲覧やお楽しみゲームコーナーにまで及んでいたので、困った人もいるかもしれない。
もう一つは金融機関で「本当のサイトから誘導される偽造サイトが発見されたので、アクセスしてIDやパスワードなどを入力しないように」という内容だった。ニュースなどで知ってはいても、自分の利用している金融機関にまで悪意が及んできたかと恐ろしくなった。しかし、多くのネットバンキングでは対策として「ワンタイムパスワード」を導入してきているから少しは安心だと思っていた。そうしたらなんと「ワンタイムパスワードを抜き取る新型ウイルス」の被害が初めて確認されたというニュースが!ワンタイムパスワードはネットバンキングの取引きのたびに発行されてメールで送られてくるが、アドレスをPCにしておいたら万が一のことが起こりうるということだ。警視庁もワンタイムパスワードの送り先を比較的ウイルス感染のリスクが低い携帯電話にと呼びかけているという。
警視庁によると、2013年に入ってからの被害額はなんと9000万円以上。2011年の3億円越えと同様のハイペースだという。2012年は4862万円とやや少なくなっていたものの、またウイルス作成者が新しい悪意のカタマリをつくり出して活動し始めたということだろう。インターネットバンキングはとても便利で残高確認や振込みなどでよく利用していたが、大切なお金を犯罪者に盗まれないように、これからはもっと注意を払わなければならないと痛感した。
対策としてはセキュリティソフトをいれておくのはもちろん、OS、ブラウザ、アプリケーションの最新版へのアップデート、重要なIDとパスワードは流用を避けてワンタイムパスワードがあれば必ず利用する、口座の残高やアクセス履歴を定期的に確認する、そしてウイルスへの感染を避けるために不審なサイトにアクセスしない、安易にメールの添付ファイルやリンクを開かないなどをきちんと実行するのが大切だ。
【出典】
ワンタイムパスワード盗難・被害金額 各社ニュースサイト
警視庁発表資料
www.npa.go.jp/cyber/warning/h23/111215_1.pdf