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サイバー犯罪対策、最後の砦は自分のセキュリティ意識

新聞などで「サイバー犯罪」という文字を見かけるようになってから、もうずいぶん経つ。ところで現状はどうなっているのだろうかと、警視庁のサイバー犯罪対策サイトをのぞいてみた。現在の「CYBER WARNING!」は、「インターネットバンキングでの不正送金」と「遠隔操作ウイルス」。これが今一番注意を要する犯罪だ。2012年度のサイバー犯罪検挙状況を見てみると、過去最高の7,334件で、2011年より27.7%も増加。しかも相談件数は77,815件もあったので、検挙は氷山の一角のようだ。

ではサイバー犯罪の中身は?断トツに多いのが「ネットワーク利用犯罪」の6,613件。その内訳のトップは「詐欺」で1,357件。2011年は899件とやや沈静化していたけれど、再び活発になってきているようだ。残りは児童ポルノなどの下ネタ系の犯罪がずらりと並ぶ。しかし下ネタ系はウイルス感染の危険が高い。犯罪被害者になった上に感染PCによるダメージというダブルのリスクは最悪だ。

さらに「不正アクセス」の検挙人数はこの10年ほぼ右肩上がり、2012年は最も多い154人だ。なかでも注目なのが、検挙者の40%以上が10代だったことだ。しかもオンラインゲームやコミュニティサイトの不正操作、嫌がらせや仕返しが目的の2トップ。多分サイト上のやりとりで気分を害したとかゲームのアイテムを盗られたとかが原因だろうが、すぐにサイバー犯罪に手を染めてしまうこの安易さはかなり怖い。青少年へのきちんとしたサイバー空間利用の教育や啓蒙が欠かせないと実感した。

そして3月に行なわれた「ノートン サイバー犯罪啓蒙セミナー」で講演した警視庁の吉田光広警視によると、一番の問題は「インターネットバンキング」への不正アクセスだそうだ。フィッシングサイトやウイルスによる不正送金被害は、2011年3月から12月で約3億円、2013年になってからもうすでに約3,000万円の被害が出ているという。そしてここが大きなポイント。被害者のPCは、セキュリティソフトを入れていない、入れていてもウイルス定義ファイルを更新していない、セキュリティホールなどの脆弱性に対応していないものが多かったという。PCにきちんとセキュリティを施していれば、不正送金被害に遭わなくて済んだということだろう。もうPCへのセキュリティ意識の高さが犯罪被害を未然に防ぐ最後の砦となる時代なのだ。

【出典】
警視庁 サイバー犯罪対策
http://www.npa.go.jp/cyber/
総務省 不正アクセス行為の発生状況 別紙1
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu03_02000042.html
ノートン サイバー犯罪啓蒙セミナー インターネットニュースサイト各社