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先般ニュースサイトを騒がせた「Bitcion廃棄騒動」。元々はイギリスの新聞「the guardian」のサイトで報じられたのだが、イギリス人男性が7.6億円分のBitcionとアクセスに必要な秘密鍵が入ったHDをうっかり廃棄してしまったというものだ。Bitcionは2009年に始まった仮想通貨で、現在は個人では困難になった「マイニング(採掘)」という複雑な計算を大量にこなすことで創り出せる。その男性もかなりの時間をかけて自作プログラムで7500Bitcionを創り出したそうだ。しかし飲み物をこぼしてPCをダメにしたため、HDだけを取り出して机にしまった。とても忙しい仕事をしていたようで、しまい込んだお宝HDのことは忘却の彼方に。 そして運命の2013年夏、大掃除の際にお宝HDは廃棄されてしまったのだ・・・。数ヶ月後にBitcionのことを思い出したが後の祭り。お宝HDは、広大な廃棄物処分場のどこかの地下4フィート(約1.2m)に埋没。本当にゴミの山をマイニングしなければ取り戻せない状況になってしまった。なんでも現在のレートで換算すると約7.6億円、バックアップもしていなかったというから泣いても泣ききれない残念な話だ。だがマイニングした当時も相当な高値相場のBitcion、かなりな資産価値だったと思われるが、いくら毎日忙しいからって忘れる??
そんなBitcionがらみでかなり危険度の高い話がある。それはランサムウェア「Cryptolocker」。ノートンが今年最大の脅威として注意喚起しているのだ。手口は卑怯そのもので、PC内のデータファイルを勝手に暗号化でロックして、1~2枚のBitcoin(2013.12現在1枚約10万円相当)で「身代金」を要求してくる。以前もあった同様のランサムウェアはロックの解除が可能だった。しかしこの「Cryptolocker」は、攻撃者が持つ「秘密鍵」がなければ解除できないのだ。だからといって、「身代金」を支払ってはいけないし、もし支払ったところでロックが解除されるという保証もない。感染経路は偽装メールに添付されたzipファイルで、現在の感染被害はアメリカが74%と中心だが、10%のイギリスでも数百万人がこの偽装メールを受け取っている。そのため、イギリス国家犯罪対策庁(NCA)が警告を出すという騒ぎになったそうだ。
「Cryptolocker」に感染したらデータファイルの回復は望めない。ではどうしたらいいのか。まず、大切なデータは定期的にバックアップしておくこと。そして何より感染を阻止するために、信頼できる高機能のセキュリティソフトをいれること。それが悪意に満ちたサイバー犯罪者からPCとデータファイルを守る最大の対策だ。
【出典】
Bitcion廃棄騒動 各社ニュースサイト
ノートン セキュリティレスポンスブログ
http://www.symantec.com/connect/ja/blogs/cryptolocker-qa