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うっかりアップした写真で個人情報がバレバレ!

先日の新聞にスマホの普及でコンパクトデジカメが売れなくなっているという記事が載っていた。確かにスマホのカメラはコンパクトデジカメに匹敵するような画質になっているし、ブログやSNSにアップするのも簡単だ。気軽に撮影したい人にとってはコンパクトデジカメを買う必要がなくなるのも当然。しかしレンズ交換のできるデジタル一眼レフカメラ、特にミラーレス一眼の売れ行きは好調なようで、周囲にも欲しがっている人が結構いる。きっと「お手軽派」と「本格派」の二分化が進んでいくんだろう。

そこで気になったのが、INTERNET WATCHの記事だ。スマホで撮影した写真の位置情報データでヘリコプターの位置が特定されて攻撃を受けたという実例をあげて、「米軍将兵にとどまらず、家族にも関係する一般的な危険」だと警告しているのだ。

これはスマホのGPS機能と「ジオタグ」などと呼ばれるカメラのGPS連動設定がONになっていて、位置情報データが埋め込まれてしまうことによって起きた。写真のプロパティに撮影場所の緯度・経度がはっきりと表示されてしまうのだ。それを知らずに自宅で撮った写真をブログやSNSにアップすれば、「自分の家はここですよ」と公表しているのと同じこと。Googleマップなどに位置を表示させることも簡単にできてしまう。そのうえスマホで一般的に使われているExif(エグジフ)という画像ファイル形式では、位置情報データの他にサムネイル画像なども埋め込まれる。このサムネイル画像は、写真の一部を黒塗りなどで隠しても元のままで表示される場合があるという。つまり自分の顔がわからないようにしてアップしたつもりでも、バレバレだということだ。

WEB上に公開された情報は、悪意のある第三者の眼にとまればどのように悪用されるかわからない。さらには住所を知ってしまった誰かが、ストーカーなどの新たな悪意を持ってしまう可能性だってあるかもしれない。ぜひ自分のスマホの位置情報データの設定を確認して自宅ではなるべくGPS連動はOFFに。Exifの埋め込みデータを削除できるアプリもあるので、うっかり自分で個人情報を公開しないように注意しよう。しかし、外出時にはGPS機能やカメラのGPS連動はONにしておこう。紛失した時などにセキュリティソフトを使って、遠隔操作で位置情報を特定したり、スマホのある場所を撮影して探すのに役立てることができるからだ。